vol.13 「情報化社会がもたらしたもの〜人間の3タイプ〜」

こんにちは!

 
今日は、こんにちの情報化社会がもたらしたものについて書いてみたいと思います。
 
20世紀後半の情報革命によって、私たちは沢山の情報に囲まれて生活するようになりました。
一説によれば、世の中に溢れている情報の数は、世界の砂粒の数と同等程度、もしくはそれ以上だとも
言われています。
 
また、SNSの発達によって、「仲間ごと」という新しい概念が生まれました。
私たちはマスメディアが発信する情報だけでなく、仲間が発信する情報にも
触れられるようになったのです。
 
沢山の情報に触れられるということは、それだけ自分の持つ世界観を拡張することにつながります。
少し興味をもった職業や、芸能人がいればすぐにネットで調べて詳しく理解することができます。
ツイッターを見れば、仕事で充実している友達を見ることもできます。
要するに、他者や世間と自分自身との相対化が日常的に且つ無意識的に行われるようになりました。
 
ここで、私は疑問に思うのです。
果たして、世界観を広げること、すなわち相対化は人を幸せにするのでしょうか。
 
「もっと世界を知れ」
「世の中の情報をしっかり取り入れろ」
これらの指摘は果たして万人が皆すべきことなのでしょうか。
 
結論から言えば、私はそうではないと思います。
世界を広げたいなら広げればいいし、広げたくないなら広げなければ良い。
そして広げたならば、その分だけ理想は広がり虚無感や無力感を感じる可能性もあるということ。
 
具体的にみてみます。
例えば、都市から離れた地方には、マイルドヤンキー的な人がいると思います。
高校を卒業したらすぐに就職、20歳前半で結婚をし、子供も作り家庭を築く。
彼らは世の中の最先端には疎い。そもそも地方にはそうした最新の情報が届きにくいから。
そんなマイルドヤンキーを思い浮かべられると思います。
 
彼らは私からしてみれば情報弱者です。
世の中の動きなんて全然把握していないし、便利な最新アプリなんかも知らない。
SNSもそんなに見ていない。
結果、彼らは視野が狭いし、視界も低い。
 
でも大切なのはここです。
彼らは幸せなのです。
別に誰にも迷惑をかけていない上に、この上なく幸せなのです。
 
逆に、最先端の情報に触れ続けている私の方がよっぽど不幸せだと思います。
世の中のすごい人の情報に触れたり、
友達同士で楽しく遊んでいる写真を見たり。
「はあ、自分なにやってんだろ。。」と嘆くことも少なくありません笑
 
ある貧困の国に住む人がこう言ったそうです。
「あなた方が現れるまで、私たちは自分たちが貧困層だということを知らなかった」。
 
情報化社会へ飛び込むこと、飛び込ませることは
よっぽどそこで生き抜いていく強い精神力と、忍耐力がなければ
ただ単に相対化の機会を与えるだけで、幸せにはなれないのです。
 
むしろ、そうした情報弱者、マイルドヤンキーに対して
「何も知らないんだな」と促してくる人間は、
情報化社会の中で自分の地位を少しでも高く見せたいが故の行動なのだとも思えてきますね。
 
そう考えると、世の中の人は3タイプに分かれると思います。
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①情報覇者(情報強者、幸福強者)
②情報難民(情報強者、幸福弱者)
③情報断人(情報弱者、幸福強者)
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③もしくは①が最も幸福度が高いと思います。
しかし、①になるのは並大抵のことではありません。
もしかすると③の人は、早々に諦めをつけて、且つそれが幸せにつながると信じて
自ら情報を拒絶しているのかもしれませんね。
 
ただ、③にも弱点があります。
環境の変化に弱いのです。
環境の変化の少ない地方だからこそ、こうした③の人が沢山いるわけですが
地方にも変化の兆しが訪れるのも、そう遠くはないでしょう。
 
そう考えると、情報革命によって幸せになるのが
非常に難しくなってしまったとも考えられますね。。笑
しかし、時代の流れは止められません。
この時代の中で生きていくしかないのです。
 
本日は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
 
 
 
 
 
たっこん