vol.12 「私の起業について〜NaniMonoの思想〜」

こんにちは!

 
今日は、私が今考えている起業についてお話します。
 
私は数年以内に起業したいと思っています。
理由は大きく3つです。
 
①生きた証を残したい
②自分の組織を持ちたい
③沢山のお金を稼ぎたい
 
まず①ですが、私は大手企業に2年勤めていますが、毎日決まった仕事を行っており、ふと
「この仕事は私じゃなくてもできるな」と思うようになりました。
学生時代まで持っていた、私自身の個性が死んでしまっている感覚もありましたし
誰かが作ってくれたビジネスモデルの中で、それを実行していくだけの人生(社員)に違和感を覚えました。
 
「私にしかできない社会貢献をしたい」と思うようになったのです。
それはきっと自分が生きた証になるでしょうし、自分の思想が残り続けている限り
私自身は死なないと考えました。
これが①です。
 
次に②ですが、私は学生時代組織のヒエラルキーのトップにいました。
部長、主将、代表。
組織のトップがどうあるべきが、わきまえているつもりですし、
何より組織のトップとして組織を動かしていく感覚は何より楽しいです。
今の会社も本当に素敵な会社ですが、心のどこかで
「自分ならもっとうまく組織を動かせる」という自身がありました。
 
普通の会社員であれば、昇進した末に社長になるのにも
早くても十数年、長ければ数十年はかかるでしょう。
そんなには待てない、と思ったのです。
もっと早くから自分の組織を持ちたい、と思いました。
 
最後に③ですが、シンプルに言ってしまえば
私には行きたい場所や、したいこと、欲しいものが沢山あります。
何事にも好奇心をくすぐられる性格ですので、いろいろと「してみたい」のです。
一度、それらを全て書きだしてみたことがあります。
当然、私の心持ち次第でできることもありましたが、多くのことが”お金”を必要とするものでした。
そこそこの給料ではこれらは実現できないと思ったのです。
ですから、自分で起業してお金を稼ぎたいと思いました。
 
これら三つが私が起業したい理由です。
 
 
では、ここからは私が現在考えている事業プランについてお話をします。
 
端的に言ってしまえば、私はCtoCのアウトプットのプラットフォームを作りたいを思っています。
イメージとしては、掲示板とブログの中間のようなものだと思ってください。
 
まずは私はこの事業を作りたいと思った理由からご説明します。
 
私は、今の会社でなかなか成果が出ず、出社することが苦役になってしまった感覚があり
体調を崩した時がありました。
「自分はもっとできるはずなのに。。」という焦燥感がありました。
学生時代からの自分を否定されたような気持ちになり、自分自身を見失いました。
 
その時、カウンセリングの先生の発言や、『ゼロ秒思考』という本の内容を思い出し
自分が今考えていることを、書きだしてみようとブログを開設しました。
もともと文章を書くことは好きでしたので、趣味的な感覚で始めようと思いました。
 
ブログを書き始めてみると、自分の考えがどんどん整理されて
すっきりしていったのを覚えています。
そして、衝撃的だったのは、書きだしながら一生懸命整理しようと思考していた点です。
 
よく、インプット→スループット→アウトプットと言いますが
私が感じたのは
インプット→アウトプット(スループット
です。
「もっと考えろ」というようなFBに苦手意識をもっていた私は、アウトプットすることを毛嫌いするようになっていました。
 しかし、何も考えずにアウトプットすること(=ブログを書く)をしてみた結果、
 アウトプットしながら全力でスループットしている自分に気がつきました。
そうすることで、自分がどんな人間か、その輪郭がつかめた感覚があったのです。
 
というわけで、ブログの下書きを終えた私は、「公開」ボタンを押しました。
これで全世界に私の考えを発信したわけですが、当然このブログにアクセスする人などいません。
私がSNSなどで拡散しない限りは。
しかし、私は拡散することができませんでした。
「書いている内容について批判されたり、嘲笑されるのでは」と不安になったからです。
私自身をこのブログで評価されてしまうのではないか、と思ってしまいました。
 
この時気付いたのは、自分の考えを書いたブログなどを拡散できる人は
・よほど自分の考えに自信があって自己顕示欲の強い人
・周囲からの評価を一意見として素直に取り入れられる人
のどちらかだなと思いました。
 
私の場合は、自分に自信がありませんから前者には該当しませんし
周囲からの評価を、自分自身が否定されていると錯覚してしまう体質ですので後者にも該当しません。
ある意味では、非常に日本的な人間なわけです。
特に後者については、心理学用語で「脱・同一化」というものがありますが
これができないと、うつ病などにもなりやすいみたいです(まさしく私がそうです。。笑)。
 
結果、私のただの整理のための用途としてブログを書くことになってしまったわけですが
心のどこかでは、「私のこのアウトプットは周囲からはどう思われるのだろう」という興味がありました。
つまり、批判されると「脱・同一化」ができず落ち込むくせに、アウトプットについての周囲からのリアクションはほしい
という気持ちだったわけです。
自分の書いたブログをSNSなどで拡散すれば、このブログは大塚が書いたものだと認知されてしまいます。
例えば掲示板などに自分自身の考えを書いたとすれば、匿名性は担保されますが、
 批判している人がどんな人で、どんな思考の持ち主なのかは判別がつきません。
何より、掲示板は「暇な人がやるもの」「批判が横行する」というイメージもありました。
 
まとめるならば
・大塚が書いたものだとばれずに
・世間の目に意見がさらせて
・且つそれに対する意見者のパーソナルがある程度わかる
という正当な意見交換のできる空間・プラットフォームが欲しいと思ったのです。
 
必要な情報は
・職業
・年齢
・性別
・経歴
・性格(思考、趣味、特技)
です。
当然、名前は要りませんし、個人を特定できるような情報も必要ありません。
「脱・同一化」のできる、賢者であれば自身を特定できる情報を記載しても良いと思います。
 
そんなわけで、ブログでも掲示板でも、SNSでもない
”意見交換のできるアウトプットのプラットフォーム”を作ろうと思いました。
 
そしてこのアウトプットのプラットフォームの構築に関しては
時代の追い風もあると考えています。
 
私が「自分は何者なのだろう」と悩んだように
世の中に確固たる自分自身を持てている人はそんなに多くないのかと思います。
それは情報革命により、沢山の情報がながれ、沢山の選択肢に囲まれたがゆえに
「自分で決めていく必要性」が生まれたためだと考えます。
 
一昔前であれば、家業を継ぐであるとか、専業主婦になるといったように
社会的風潮からしても選択肢はそんなになかったと思います。
しかし、情報化、IT化の中で、沢山の職業が生まれ、沢山の生き方が生まれ、そうした沢山の情報に囲まれるようになりました。
SNSの普及で、自分ごとと他人ごとの間に「仲間ごと」が生まれたことで、周囲との相対化の機会が必然的に生まれました。
それらが、自己効力感の喪失など精神疾患を沢山招いている要因でもあると思うのです。
 
長くなりましたが、情報があふれすぎている現代では
「自分自身が何者なのか」がわかりにくくなっているということです。
沢山の選択肢があるということは、幸せなようで「悩み」も沢山生んでしまっているということですね。
 
私はそんな「自分自身が何者なのか」がわからず悩んでいる、かつての私のような人の力になりたい。
なぜなら選択肢が沢山あるということは、決して不幸なことではないし
そんな時代に生まれたことはもう変えようもない事実なのだから。
 
「自分自身が何者なのか」
それを見つけるには、アウトプットしかないと私は思います。
アウトプットとは、外在化ということです。
話してみる、書き出してみる、行動してみる。
先述したように、アウトプットする過程で人間であれば全力のスループットが行われます。
頭が整理されるということです。
 
そして外在化でもより効果的なのは
他者の目に触れさせるということです。
人に理解できるように話す、書きだすということは、それを意識しないときよりも
何倍も頭を使います。より整理されるということです。
私はそんな空間・プラットフォームを作ります。
 
ここまでをまとめると
①情報化、IT化の時代の中で、「自分は何者か」がわかりにくくなっている
②周囲へのアウトプットによって、「自分は何者か」が明確になってくる
 ということです。
 
このプラットフォームは『NaniMono(仮)』と名付けようと思っています。
このNaniMonoによって期待できるのは、「自分自身が何者か」が明確になるだけではありません。
 
あなたのアウトプットは、それは誰かにとってのインプットにもなります。
アウトプットプラットフォームでありながら、インプットプラットフォームにもなるのです。
ここで大切なのは、あなたの情報です。
匿名で年齢も性別もわからない人の意見よりも、それらの情報がわかっていた方が
その意見の深みが増します。
例えば、ベンチャー企業にしか在籍したことのない人の言う
「大手企業に就職すべきではない」という発言と
ベンチャー企業も大手企業も経験した人の言うそれとでは説得力が違いますよね。
 
大切なのは、あなた個人を特定する名前ではなく
あなたを構成するそれ以外の要素(職業や経歴など)なのです。
 
名前を公開しない以上、自信をもってあなた自身をアウトプットすることができるはずです。
そのアウトプットはまぎれもない、あなた自身です。
先ほど、アウトプットのプラットフォームであると同時に、インプットのプラットフォームでもあると
書きました。
NaniMonoによって、あなた自身(=あなたのアウトプット)が世間に登場したことによって
あなたを求めている人があなたにアクセスできるようにもなるのです。
 
例えば、思春期で子どもの教育に困っている母親がいたとして
その経験をした別の母親からアドバイスをしたいと望んでいるとします。
これまでの社会だと、アドバイスをもらうには
・ネット上の記事
・出版されている本
・知り合いのママ友
にアクセスしていました。
 
しかし上記2つは、限られた人しかアウトプットしていません。
ネットに詳しかったり、本を出版するぐらいの有名な人です。
そうした人からは一方的なインプットは可能ですが、何か疑問や聞きたいことがあった時に
それらを解決することができませんでした。
三つ目のママ友ですが、確かに双方向のコミュニケーションは可能ですが
そもそもそんなママ友がいなければ、それは成り立ちません。
 
NaniMonoによって多くの人がアウトプットする文化が根付けば
これまで世間に現れていなかった多くの人にアクセスすることが可能になります。
私たちが求めているのは、本やネットに記事などを書く、劇的に成功を収めた人ではなく
「もっと普通の、自分に近い経験や思考をもった人」の話だと思うのです。
 
NaniMonoによって実現したい社会は
『全ての人が、誰かのために生きている』
という、貢献感を実感できる社会です。
 
ここまでをまとめます。
①情報化、IT化の時代の中で、「自分は何者か」がわかりにくくなっている
②周囲へのアウトプットによって、「自分は何者か」が明確になってくる(NaniMonoの構築)
③アウトプットによって、それをインプットできる人が現れる、そこにアクセスできる人が現れる
 
アウトプットすることによって得られるメリットは
・自分が何者かが明確になる(自己理解)
・誰かにとってのインプットになる
→自分を求めている人からのアクセスがくる(他者貢献、社会貢献)
です。
 
 
「もっと自分の好きなことを発信しなさい」
「ブログを書きなさい」
「好きなことだけしなさい」
など、最近ではアウトプットの重要性が高まってきていると思います。
確かに現代人はインプット過剰になっていることに気づいていません。
 
しかし、アウトプットの場がない、もしくはどれにすれば良いかが分からない、という人も多いのではないでしょうか。。
NaniMonoはそんな人のために場所になれば良いと思います。
そして、より世の中の人同士のコミュニケーションが活発になり
より効率的で、より先進性のある日本にしていければ良いなと思います。
 
本日は以上となります。
長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!
 
 
 
 
 
たっこん